【貯まるお金のしくみ作り】第5章 お金を貯めるポイントとは?消費・浪費・投資の分類の仕方
2024年が年がスタートしました。心機一転お金を貯める家計体質にしていきたいあなた、新しい年になってから家計簿をつけ始めたり、毎月の積立を少しずつはじめたり、またはポイ活ではすこしでも家計に還元しようとおもったり・・・主婦のあなたならもうすでにはじめていることでしょう。
消費・浪費・投資の分類とは?
今回はこれからお金を貯めようと決意しているあなたに、ちょっと別の角度からおうちの家計の見直し方についてご紹介します。よく言われている 消費・浪費・投資の分類について一度洗い出し をしてみることから始めてみましょう。
消費(しょうひ)の分類に含まれるもの
モデル世帯は、夫30代(正社員) 妻30代(パート) 小学生の子供含む家族4人世帯 |
給料 夫 手取り 350,000円 妻 80,000円 合計手取り 430,000円 |
ボーナス 夫 年間 1,200,000円 妻 なし 合計 |
一般的には、消費に含まれるものとして、住宅に関わる部分の住宅ローンや家賃などがあげられます。
次に食費や日用品、そして電気やガスなどの生活インフラの部分となります。移動手段として使うガソリン代や交通費なども含まれるでしょう。その他さまざまな保険関係もこの分類に入るのではないでしょうか。
※ここで消費の平均的な金額を表にまとめてみました。
住宅ローンまたは家賃 | 80,000円 |
食料品・日用品 | 40,000円 |
外食費&お取り寄せ代 | 30,000円 |
電気代・ガス代他 | 25,000円 |
スマホ代 2人分 | 21,000円 |
ガソリン代 2人分 | 25,000円 |
生命保険 夫 | 25,000円 |
合 計 | 246,000円 |
※表からは食費、外食の支出が多い点と、スマホ代の支払いも気になります。
浪費(ろうひ)に含まれるもの
それでは浪費にはどんなものがあるのでしょう。例えばジムなど会員料、衣類や雑貨、本などの消費、そしてコンビニやカフェ、外食なども含めた交際費などがあげられますが、個人差がもっとも大きいものとなります。
職種によっても大きな差がでる項目となり、接客業の仕事などは必然的に多くなる傾向にあります。ここでの浪費は、すべて夫婦の各おこづかいから算出して計算しています。
浪費の平均的な金額を表にまとめてみました。
スポーツジム会員料金 | 8,000円 |
衣類や雑貨、趣味に関する備品 | 15,000円 |
本や雑誌 | 3,000円 |
コンビニでの嗜好品、カフェ代金 | 15,000円 |
動画や映画のサブスク料金 | 5,000円 |
合 計 | 46,000円 |
投資(とうし)&貯蓄に含まれるもの
投資にはさまざまなものがありますが、今回考えていきたい投資の他貯蓄についても考えてみましょう。資産運用を始める前の習慣として、貯める家計体質を目指して最初の一歩の始め方をご案内します。
ここで貯蓄の平均的な金額を表にまとめてみました。
学資保険 2人分 | 30,000円 |
積み立て定期 | 10,000円 |
積み立てNISA | 30000円 |
合 計 | 70,000円 |
4人家族の生活費の平均データ
収入合計 | 430,000円 |
消費 | 246,000円 |
浪費 | 46,000円 |
投資、貯蓄 | 70,000円 |
予備費 | 68,000円 |
362,000円 |
総務省統計局からの資料を参照
現状の生活費の結果と生活費データの比較
この比較からもわかるように、家計のデータの支出項目は、家庭環境や、両親の仕事のスタイル、また教育方針、そして暮らし方に関する考え方に応じて、さまざま形に変化していく要素があります。教育費などは子供の成長に合わせて大きく変化していく可能性があります。妻が働く場合の予備費として余裕が出る場合、将来に備えての教育費など貯金の金額を増やしていけないか、十分に検討していくといいでしょう。
未来の家計を創るための指標とは?
ここからは、上記の現状の生活費を基準としたこれからのあなたの家計診断について考えてみましょう。貯金や投資に回せるお金の捻出や貯金をすこしでも殖やしていくためには消費と浪費の2つの部分の見直しが必要つとなるでしょう。
生活のインフラの部分の家計費となり、毎月かならず必要となる固定費となります。
電気やガス代の光熱費比較サイトでの見直しの他、食料品や日用品なども買いすぎていたりしないか、在庫管理なども時には必要です。
献立を立て買い物をする習慣で、やがて節約家計に生まれ変わることができます。
【たまるお金のしくみ作り】
電気代、ガス代の見直し
電気代、ガス代、水道代金などは通帳からの自動引き落としにして、毎月比較していくことで管理してきましょう。特に電気代の見直し、ガス代の見直しは大きな節約効果があるため、各比較サイトで検討していくといいでしょう。
保険料の見直し
上記の支出の内容から気になることとして、4人家族において保険料の支払いが夫の生命保険のみといった点です。将来に備えての様々なリスクに対応していくためにも、夫と妻2人分の生命保険と医療保険、なども視野に、掛け捨て保険についても考えていくといいでしょう。
また今回は省略していますが、ボーナスの有効な使い道として、火災保険の支払い方や自働車保険についての見直しも行うことで、大きな節約効果を得ることができます。
保険料の内容別に、保険の比較サイトを利用して、あなたの生活環境に合わせたプランを検討していくといいでしょう。負担の大きい生命保険など、掛け捨ての生命保険に見直していくことで大きく家計負担を減らすことができ、その分貯蓄の金額を増やしていくこともできます。
火災保険については大きく改定され値上がり予定となっています。この機会に長期契約の火災保険などは見直していくといいでしょう。
浪費の家計診断
この項目は、家庭の収入や環境によって大きく差の出る項目となります。ジムの会員料金は、通うことなく引き落としが続いていませんか?
サブスク料金は、料金に見合うだけの視聴ができているのでしょうか?
また趣味に関するものや、衣類などは、買いすぎていないでしょうか?
未来の家計を創るために浪費の内容について見直してみるといいでしょう。
コンビニ・カフェ代金
つい立ち寄ってしまいがちなコンビニやカフェ、お小遣いの中で、予算を決めてあなたの新しいルールを習慣化していきましょう。
衣類・雑貨・趣味のモノ
毎月の家計費からつい使いすぎてしまうものとしてあげられるのが、衣類や雑貨そして趣味のモノとなります。こういったものもある程度予算化して、ボーナス時に計画的に購入していくなどの習慣にしていくとよいでしょう。
投資の家計診断
サラリーマン家庭では、ボーナスの中で貯金をしているといった家庭は多いことでしょう。
ですが長いコロナ不況を経験したわたしたち。将来の事も考えたリスクへの備えも必要となっています。
月々の家計費を見直して、銀行での貯金や積立NISAなどの運用も検討していくといいでしょう。大きなお金を育てていく最初のきっかけとなります。
積立貯金
毎月の給料から一定額を自動積立にしていくといいでしょう。目的型自動積立にしていくことで、慶弔費や車のメンテナンス費など計画的な支出に対応していくことができます。
つみたてNISA
NISAに比べて小額からでも積み立てができます。税金面での優遇措置も受けられるため、将来へ向けての資産作りの一歩となるでしょう。
最後に
いかがでしたか。あなたの家計の中で、消費、投資、浪費についての知識をもつことで、何にいくら必要で、将来に備えたい金額の目標も見えてきます。その中で改めて浪費について考えたとき、きっと今どんなことを節約しなくてはいけないのか、見えてくるでしょう。
投資の金額があと5,000円、または10,000円増やしていくことも夢ではなくなるのではないでしょうか。こつこつと積み立てたあなたのお金は、将来大きな木に成長し、家族の夢を実現させることができます。