目標の先に見えるものは、一歩先行く未来の姿
こんな気持ちになるなんて・・・ あれほどなじめなかった職場だったのに、 1年の契約満了を迎えた最終日 、頬を伝う涙を大きな花束が囲っていた・・・ そして側では仲間たちも涙ぐんでいた・・・
【人材育成】仕事の目標って何?
大変だったこの一年、大きな組織の中でマニュアルがない法人営業の仕事は私の未経験分野。 周りはベテランばかり・・・・何をどう覚えていけばいいのかわからない・・・法人への営業なんて私には無理だ・・・タイミングをみて辞めよう・・そう 考えていました・・
辞めますという言葉をどのタイミングでいうのがわからず
ずるずると・・そんな時、たまたまルート営業であいさつ周りにまわっていた会社から1本の電話。少し興味があるのでお話し聞かせてもらえませんかという若い女性社員からの電話でした。
【人材育成】人を育てる意味
※初めてのオーダーで人事担当者からの相談とは
その会社は社員50名ほどの出版関係の会社。
お電話をいただいたのは、入社3年目の人事女性スタッフ。
彼女なりの課題を抱えての依頼でした。
相談内容はというとベテランが多く、自分の立場でどう接していったらいいのかわからない・・ けれどこの機会に5つの部署に分かれている社員どおしの温度差をすこしでもうめ、円滑なコミュニケーションが図れるきっかけにしたいとのこと ・・・
私の提供していく仕事は、パソコンのセミナー行うというもの内容は各会社と打ち合わせし、セミナーを企画していくといったものです。
少し方向性が違うのではと思いながらもセミナーの種類や得られるメリット、そして人材育成のついての方向性・・・など説明していきました。
するとその女性は、是非当社にとって社員のスキルアップに役立つセミナー をお願いしたいとのこと・・・
私にとって初めてのオーダーをいただきました。
同時に依頼されたのは自分でも社内でプレゼンができるわかりやすい資料を作ってもらえないだろうか ということでした。
【人材育成】目標の先に見えたもの
なるほど形のないサービスの場合は、説明の仕方で内容の理解は大きく変わります。
私がしっかりと会社の企画内容を理解しなくてはいけない・・
そのときから 毎日朝早くに出勤し、企画の内容としっかりと向き合う日々が続いていました。 そして1か月後、作成したプレゼン動画を持参し再訪問することに。
今度は、その女性社員とともに、上司と思われるベテランの方とその上の部長そして代表との3名との対談へ はじめての顔合わせとなったのです。
本来の仕事の目標
最初の挨拶で、代表から 「うちのような小さな会社に営業にきていたたきありがとうございます。先日の女性スタッフは、これから育てたいと思っている。一緒になって企画を考えていただきありがたい」そうといわれたのでした。
その後、会社の方針、目標としていること、社員へ対しての思い…次つぎと話してくださいました。そこには、社員たちへ対しての期待そしてやさしさ、思いやりがあふれていました。
話を聞いているうちに私の中で何かが大きく膨らんでいく瞬間が… それはやらなきゃいけない本来の仕事の形をはっきりと感じ、 自分自身の目標が大きく膨らんだ瞬間でもありました。
自分の足元ばかりみていたから先に進めなかった…なぜ前をみなかったんだろう。・・・教えてもらうことばかりのぞいていた私・・
自分から動いていかなきゃ・・企画の先をかんがえなきゃ…
【人材育成】仲間とともに行動
【人材育成】営業開拓の日々
忙しくなりました。電話アポの前の下調べや関係する資料づくり。 一式用意して次から次へと訪問する日々。
いろんな方と会えば会うほど、 話せば話すほど 企画の内容の幅が広がり、 気づけば配属されてから8か月たっていました。
いつしか辞めたいといった気持ちは消え、毎日前へ進むことだけを考えていました。
目標の先へ向けて一歩前進
地域への営業の輪も広がって、チームの仲間とともにさまざまな会社へ出向いてのプレゼンをする日々。それぞれの課題へ向けて一歩前進する日々が続きました。
プレゼンの内容は実際の現場で起こっているヒューマンエラーがテーマ。あの最初に依頼された女性スタッフからの聞き取りがヒントになりました 。
ヒューマンエラーとは
ヒューマンエラーは様々な職種において、経験を重ねたベテランやルーチンワークでも起こりえる事である。経験で学んだ事により、スムーズに業務を全うする為に、業務に支障をきたさない範囲での基本的な確認・操作を省略し、積み重ねてきた事により「問題ない」という自己確信 (思い込み) が生じる。そのような状態下で、確認・操作を怠ったまま業務を進行させると、非常時に結びついた場合、重大な問題・被害に発展する可能性がある。
引用 ウィキペディア
ヒューマンエラーなぜおこる?
①もし、リーダーに再確認ができてたら
②隣の席の人にメールのダブルチェックをしてもらっていたら
③そしてチームで情報の共有ができていたら
という連携プレーについてのテーマでした。
組織の中で一人だけでできる仕事は、ほんのわずか、 チームで連携することで、なくせるミスの解決策についての短いエピソードを動画にまとめたプレゼンでした。
そのプレゼンはさまざまな現場で提案営業用としてうけいれられました。
目標にむけて組織の中でチームのメンバーととともに一歩ずつ階段を上っていく 達成感 はその後の人生の大きな自信へとつながりました。
最後に
次のステージへの旅立ち
人生のスパイスを組織の中で営業開拓という仕事を通して学んだ私。そこで得られた出来事の数々は私にとって未来への財産となりました。退職の最終日にあんな気持ちになるなんて・・・1年たった今でも思い出すと胸がきゅんと切なくなり、花束の向こうの仲間たちの顔が浮かんできます。
今は組織から離れてたった一人で歩んでいる在宅ワークへの道。けれど私の得た宝物が胸にあるからこれからも進んでいけそうです。進む道は変わってしまったけれど、目標の先に見えるものは一歩先行く未来。仲間たちも今日も頑張っていることでしょう。
もうすぐおとずれる出会いと別れの季節・・・今年は長引くコロナ渦でリモートでのお別れもあるのかもしれません。その中には、会社の縮小による出向や転職を余儀なくされる人もいることでしょう。
そんなお世話になった先輩や同僚に心からのエールを・・・素敵な花束に一言メッセージを添えてありがとうを伝えてみてはいかがでしょう。
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